Tas Country Hour by David Barnott-Clement
19 Dec 2021
タスマニア州南部にある秘密の温室では、3000本の大麻が収穫の時を迎え、金色の光を浴びている。
防護服やヘアネットを着用した作業員たちが整然と収穫物を切り分け、刺激的な花の頭が蛍光灯の廊下を乾燥室まで小走りに運ばれていく。
この業界は、消費者の需要が高まり、農場と薬局の両方で規制が合理化され、大きな発展の崖っぷちに立たされているのだ。
収穫を見守るのは、タスマニア植物園の遺伝子研究アシスタント、グレース・ラモントさんだ。
「これらの植物はすべてクローンであり、そうやって生産物の一貫性を管理しているので、カンナビノイドの含有量はどれも非常に近いはずです」と、彼女は話します。
「毎日、栄養剤を混ぜた水をやり、1日12時間、光を当てています。
40人のスタッフを抱え、さらに60人を雇う予定というから、裏庭のような経営ではない。
オーストラリア国内の大麻市場の将来性を確信して、企業は大きな支出をしています。
タスマニアン・ボタニックス社は、2階建てでサッカー場ほどの大きさの温室でまもなく生産を開始する予定だ。
オーストラリアで薬用大麻を栽培するには、多くの書類作成が必要です。
しかし、タスマニアン・ボタニックス社のコンプライアンス・物流担当のジョジー・ハムレットによれば、これらの規則や規制の多くは合理化されています。
「特に、連邦政府と州の法律が一致していない場合はそうです」と彼女は言います。
「しかし、多くの改革が行われています。私たちの生活も楽になりましたが、患者さんの生活も間違いなく楽になりました。
「政府も乗り気だと感じています」。
ピーター・フィールディングさんは、このような状況をよく理解している。
彼は2019年に食道がんと診断され、薬用大麻を入手するのに苦労した。
合法的に処方してくれる開業医を探してみてください。今でも問題です」と彼は言う。
“奇跡の痛み緩和 “としか言いようがない。アヘン剤よりもはるかに低侵襲です」。
「私は4ヵ月と言われました。今、23ヶ月と5日目です、数えてはいませんが！」。
医療関係者は依然として躊躇している
カンナビノイド製品のほとんどは、未承認の治療用医薬品です。
つまり、オーストラリアで医薬品を管理する政府機関であるTherapeutic Goods Administrationは、その安全性、品質、有効性を保証することができないのです。
オーストラリア・センター・フォー・カンナビノイド・クリニカル・アンド・リサーチ・エクセレンスの医師で研究者のイボンヌ・ボノモ博士によれば、多くの医師や薬剤師が薬用大麻の処方をためらっているのは、このためだとのことです。
「医療関係者は、カンナビノイドがどのように作用するのか、何のために処方するのか、どのように処方するのか、有害事象や副作用の観点から何を監視すべきなのか、といった通常の学習経路を経ていません」と彼女は話します。
「医療従事者がこの分野を理解するための時間を確保しなければなりません。
しかし、ボノモ博士は、変化が訪れていると言います。
「しかし、ボノモ博士によれば、変化は訪れるという。「時間とともに、有効であることが示されれば、（カンナビノイドは）もっと利用できるようになるでしょう。
娯楽的な使用についてはどうだろうか？
タスマニアン・ボタニックス社のダン・ハワードCEOは、大麻の視覚と嗅覚に慣れている。彼は最近、医療用と娯楽用に合法的に大麻を購入できるカナダから移住してきた。
「医療用市場から成人用市場へと発展し、現在では何千もの店舗と何百もの生産者が存在し、（カナダ）全土に広がっています」と彼は言います。
ハワードは、オーストラリアも同じような方向に向かっていると考えています。
「10年前、世界的にマリファナは合法ではありませんでした。多くの国でヘロインやコカインのように麻薬として扱われていたのです」と彼は言います。
「そして今、世界中で合法化が進んでいます。
「もしもの話ではなく、いつかの話なのです」。
